名古屋から日帰り鉄旅

名古屋から日帰りでいろんな路線を制覇する人の旅日記。

JR東海 vs 名古屋鉄道!激闘の結果、、、?!名鉄の歴史その四 (雑学④)

前回の記事

mytetsutabi.hatenablog.jp
前回は、名鉄パノラマカーの話をしました。
もしよろしければご覧ください。

今回の記事は、国鉄が爆散してJRになった頃の話になります。

国鉄 vs 名鉄

名鉄の路線には、国鉄(JR)の路線と並行して敷設されたものが多いです。

名鉄名古屋本線(名鉄岐阜豊橋) vs 東海道線(岐阜〜豊橋)
名鉄各務原線(名鉄岐阜新鵜沼) vs 高山本線(岐阜〜鵜沼)
名鉄犬山線広見線(名鉄名古屋〜犬山〜新可児) vs 中央線・太多線(名古屋〜多治見〜可児)
名鉄常滑線河和線(名鉄名古屋知多武豊) vs 東海道線武豊線(名古屋〜武豊)

などなど、あちこちで競争を繰り広げています。
特に名鉄名古屋本線東海道線の競合が激しいとされています。(というよりかは他のところは名鉄が勝ってる)
ただ、国鉄時代の東海道線は全くダメで普通列車しか走っていないローカル線状態でしたので、急行や特急をたくさん走らせていた名鉄が圧倒的な勝利を収めていました。が、、、

JR vs 名鉄

国鉄は、ついに解体されJRに。
新しくできたJR東海は、このローカル線状態の東海道線を中心にスピードアップを図りました。
JR東海は、駅の数が多く線形がグニャグニャの名鉄に対してスピード勝負を仕掛けてきたのです。

JR東海道線が、駅の数が少なく線形も真っ直ぐなことを生かしてJRは快速運転も開始。
じわじわとお客さんが名鉄から奪われていきました。

f:id:tsubdra:20190705233841j:plain
これに対し名鉄パノラマスーパーなどの速い車両で対抗します。
f:id:tsubdra:20190705234755j:plain:w500
そして一方のJR東海311系などを投入しシェアを拡大。
JRが快速列車を増発すると、名鉄も負けじと特急・急行を増発。
お互いに譲り合うつもりはありません。

名鉄名古屋本線 vs JR東海道線は、なかなかいい勝負になっていると言われました。(実はそれは名古屋〜豊橋の話であって、名古屋〜岐阜はJRの普通でさえ名鉄の特急に勝つという、、、)

f:id:tsubdra:20190705235021j:plain
しかし、JR東海が積み重ねた努力の結果で名鉄の勢いは失われていき、時速120km/hを保つ機能がある313系が導入されさらに乗客が奪われていきました。(1999年ぐらい)

最終的に名鉄はスピード勝負に負けたと判断。
スピードよりも、需要を重視して急行や特急の停車駅を増やしました。

では、なぜ名鉄は岐阜〜豊橋での輸送でJRに勝てなかったのでしょうか?
それは、名鉄名古屋本線にダイヤに制約を与える要素が多いからと言われています。
(ここからは、名鉄好きの人では有名な話が多く含まれていることにご留意願います。)

名鉄岐阜駅手前の謎の単線
なぜか、名鉄岐阜駅の手前だけキュッと単線になっている部分があります。
これは、「こうした方が駅の列車さばきに都合がいい」「上を通るJRの高架のせいで狭まれてる」など様々な説が出ていますが正直なところ私もよくわかりません。

枇杷島分岐点
枇杷島分岐点は、名鉄名古屋本線名鉄犬山線の分岐点です。
ではここで、分岐点の配線図をご覧いただきましょう。
f:id:tsubdra:20190704212551j:plain
枇杷島分岐点は、このような配線になっています。
これを見て、何か気づくことはありませんか?
そうです。この分岐点を列車が通る時、、、
f:id:tsubdra:20190704213200j:plain
①の列車が分岐点にいると、②の列車は通れません。(交差支障と言います)
タイミングが合わないとこのような状態になり、さらにここは1時間に20本以上の列車が通るので詰まって遅延が発生しやすいのです。
このように、分岐点の構造のせいでダイヤに制約がさらに与えられてしまっています。

枇杷島分岐点〜神宮前
枇杷島分岐点も問題があるのに、この区間にも問題があります。
なんと、列車の追い越しができないのです。
先程の枇杷島分岐点と合わせ、さらに電車が詰まりやすい原因になっていたりも、、
なお、追い越しができないということは、この区間に入ってくる列車が次に来る列車と確定するということでもあります。これは覚えておくと何かと役に立つかもしれません。

名鉄一宮須ヶ口、神宮前〜一ツ木
あまりにも線形がウネウネしているので、新しく真っ直ぐな線路を引こうと計画されたほど。
もっと真っ直ぐだったらJRに勝てた可能性があります。

知立駅東のS字カーブ
名古屋本線三河線で直通運転させる際、うまく計画がまとまらなかった結果線形がぐにゃぐにゃに。
知立駅は高架化工事が進行中なので、もしかしたら改善させられるかもしれません。

・平井信号場〜豊橋
名鉄は、この区間でJR飯田線と線路を共有しています。
そのせいで、ダイヤに一番大きな制約が与えられています。
なんと、「豊橋駅に来る列車は1時間6本まで」というかなりきつい約束。
1時間6本しかダメなので、豊橋駅名鉄のホームは急行・特急・快速特急しか来ません。
しかも、信号はJRが優先で名鉄の方は停止信号が出ることがしばしば。
停止信号をくらって遅く走っている名鉄の隣でブンブン飛ばして走り去るJR東海の電車を見ていると悲しくなってきます。


ということで、名鉄がJRに勝てなかった理由を説明しました。
しかし、だからと言って名鉄が完全敗北したわけではありません。
次回は、JRとの競争はやめた現在の名鉄の説明になります。

ここまで読んでいただきありがとうございました。