紀伊半島一周した。日帰りで。
こんにちは。
前回は大雨で高山線完乗を諦めた、私です。
大雨で、小松とかそこら辺で折り返す羽目になりましたから、とても残念です。
18きっぷの一回分の値段返せ(殴
前の旅はすぐ引き返してなんとかなりましたが、今回の旅は「絶対に遅れてはいけない」旅です。
遅れると、デデーン♩という音が鳴ってバットで尻を叩かれます。
というのは嘘ですが、遅れると大変な事になるのは事実です。
まあ単純明快に言いますと、
遅れて乗り換え失敗すると、その日に帰れなくなります。
やばい。
で、数々の鉄道ファンがチャレンジしてきたそんなリスキーな旅は、、、
「紀伊半島 一周の旅」です!
列車をうまく乗り継いで、紀伊半島をぐるっと一周します。1日で。
これの最大の難点は、名古屋から出発している点です。
実は、名古屋は大阪などと違って始発が5時頃と遅め。
自動車社会で、鉄道の利用者が少なかった結果でこうなりました。
おい某T社どうしてくれるんだ(殴
紀伊半島一周コースは2つあります。
西(大阪)から東(名古屋)までの左回りルートと、東(名古屋)から西(大阪)までの右回りルートの2つです。
今回は、関西本線・紀勢本線より始発が早い東海道線から乗って大阪まで行き、後は左回りで紀伊半島を一周することにしました。
というか、これ以外に方法がない。
近鉄特急を使ってごり押しが出来るかもしれませんが、JRだけ乗るなら名古屋発だとこのルートしかありません(泣)
右回りは諦めよう!
「ブーーーーッ」
地味にうるさい発車ブザーが鳴り響く名古屋を出発です。
「この列車は、普通 大垣行きです。」
ちなみに車両は311系でした。
始発の時間帯、311系多すぎな件。
この列車に乗り大垣に着いたら、普通 米原行きに乗り換えます。
特に何もないので少しカット!
とまあ、みんな大好き(?)米原駅に着きました。
ここはJR西日本とJR東海の境界駅で、東海道線と北陸線が乗り入れる18きっぱー御用の駅です。
前回は福井方面の北陸本線の列車に乗車しましたが、今回は大阪方面の東海道線の列車に乗車します。
もちろん、その東海道線の列車というのは、、
そう、JR西日本の新快速です。
JR西日本の新快速は、阪急や阪神などの私鉄各社への対抗*1と都市間輸送特化のために設定された快速列車です。
最高速度はミニ新幹線・特急並みの時速130kmで、この速度で東海道線を爆走します。
(写真を撮ってなかったので、以前撮った写真で代用)
では、このスピード狂爆速新快速に乗って大阪まで行きまーす。
一度姫路まで乗り通した時は座席がちょっと固くてキツかったけど、今回は大阪までだから大丈夫かな!
ZZZ...
特に何もなかった、というよりかは速すぎて車窓から写真を撮ってもブレブレになるのでカットです。(大嘘)
大阪に到着しました。(駅名標撮るの忘れるという致命的ミス)
この時の時刻は9時ですが、やはりターミナル駅とだけあって人がたくさんいました。
この1番線から発車する紀州路快速 和歌山行きに乗車します。
この列車は、大阪環状線経由で阪和線に直通する快速列車です。
ただ、紀州路快速は関空快速と連結して走っているので関空・紀州路快速と表示されています。
あ、そうそう、大阪駅の1番線は発着する列車の行き先がバラバラなので乗り間違えないように気をつけましょうね!
でないと、気がつけば奈良とか和歌山に意図せず飛ばされたりするかもしれません!!
行き先がバラバラなので、ホームの床にこれが。
このデザインのおかげでどこに行くかも分かりやすいですね。
なお、それでも誤乗が絶えないようです。
みんな焦らずに余裕持って乗ろうよ、、、
(写真下手くそか)
いつもなるべく人が写らないように写真を撮ることを心がけているのですが、心がけた結果こんな写真になってしまいました。(言い訳)
まあとにかく、和歌山まで紀州路快速に乗ります!
関空・紀州路快速は、ここ日根野駅で切り離しを行います。
前4両の関空快速が、後4両の紀州路快速から離れていきます。
この切り離しがある事を知らずに、「乗車位置を間違えて、空港に行くつもりが和歌山に行ってしまった」のようなケースが絶えないそうで、係員の方がスーツケースを持ったお客さんなどに確認をとっていました。
この駅がどこだかは忘れましたが、ここら辺から急に山や田んぼが増えてきてました。
なんとなく私の中で阪和線は常に利用者が多い路線というイメージがついていたのですが、そのイメージが払拭されてちょっと驚いてます。
とまあ、気がつけばもう和歌山に。
なんとか、遅れることで有名な阪和線を乗り通せてよかったです。
阪和線の遅れで関東の小田急線を遅らせるほどですからね。*2
心底遅れないかビクビクしながら乗車してました。
さあお次は今回のメイン、紀勢本線です!
和歌山駅の周りを見たかったですが、時間の都合上諦めました。
普通 御坊行きに乗車。
車両は新しめなので、需要があるのでしょう。
ここからは、ちょこちょこと乗り換えが多いわりに本数が少なくなっていくので気をつけていきたいですね。
住宅が山と山の間に結構あります。
そしてトンネルをくぐって行くたびに、家の数も減っていきました。
そして、トンネルをくぐった先にはこんなにも素敵な景色が!
飯田線や身延線、北陸本線に行った時は山ばかりで「車窓一面のクソミドリ」だったので余計に海が綺麗に見えました。
紀伊内原駅です。
雰囲気がいかにも無人駅という感じですが、奥に車が何台か見えます。
というか、このちょっと古そうな無人駅にこの新しい電車がやって来るんですね。
今はその新車に乗っているので見えませんが、外から見たらなかなかシュールな感じがすると思います。
「まもなく、御坊、御坊です。」
御坊駅のホームには、紀州鉄道線の車両が止まっていました。
この紀州鉄道線というのは御坊から西御坊までを結ぶ短い鉄道路線です。
紀州鉄道という割には全然紀州全体をカバーしていないし、どこぞの九州の大手私鉄みたく社名詐欺
何この路線?需要あるの?と思っている方、大正解です。
需要は全くありません。
しかし、紀州鉄道は不動産事業のためにこの鉄道を持っているのです。
この鉄道を持つ事で、鉄道会社として扱われ不動産事業の信用が厚くなります。
おかげで紀州鉄道は大儲け。
鉄道だけ見ると赤字でオワコンに見えますが、実際は本社を東京に構え全国にホテルを展開するすごい企業なのです。
本当、ずる賢いやり方だなぁと逆に感心してしまいます。
さあ今度は、紀伊田辺へ向かうべくこの青色食パンに乗ります。
なんか青色食パンって言うと名古屋の地下鉄鶴舞線の車両を思い出すな、、
駅名はゴボウなのに車両は食パンってどういうことなんでしょうね。(適当)
ゴボウと食パンは絶対合わないと思う。(どうでもいいしあとクックパッド見てこい)
海だけでなく、こうした川や橋も美しいですね!
写真を撮っていて、とても楽しいです。
紀勢本線はこうした魅力が強いのに、なぜもっと宣伝しないんでしょうね。
あそっか片側の座席は森しか見えない(ry
ん"?ナニコレ?
最初見た時、思わず吹き出してしまいました。
いや、この橋本当に何なんだよ(笑)
そう思って、Googleで「紀勢本線 変な橋」で検索、、
しましたが、さすがのグーグル先生でも出てこなかったです。
ちゃんと調べた結果、これは印南駅のすぐ近くにあるかえる大橋と呼ばれる橋だという事が判明しました。
この橋がある印南町は、「かえる」(「考える」「人をかえる」「町をかえる」「古里へかえる」「栄える」) の意義に基づき、この橋を9億3500万円もの金額を投じて建設したようです。(Wikipedia情報)
ええ、、
それを聞くと、この9億3500万円の橋を見て笑ってた私が嫌なやつみたいじゃないですか〜(実際そう)
しばらく乗って、紀伊田辺駅に着きました。
乗り換えまで多少時間がありそうなので、昼飯を買ったりしようと思います。
まあその昼食は紹介しないんですけど。
(だって全国各地に売ってそうなコンビニ商品だもん、、)
紀伊田辺駅前は、なかなか栄えていました。
紀勢本線はここまでが複線電化区間ですので、おそらくそれなりの需要があるのでしょう。
ここら辺、というよりかは紀伊半島の沿岸は基本的に漁業で発展した町です。
紀勢本線は、その漁業の町を繋ぐ役割を果たしています。
ここら辺の地域についていろいろと書いてありました。
どれどれ、なんて書いてあるかな、、
ほ〜ん、へぇ〜、なるほど〜。
ちゃんと真面目に目を通しました(本当)がこんな感想しか出なかったです。
語彙力が来い。
まあとにかく、その内容はぜひ行って確かめてみてください!(投げやり)
さあ、この旅はまだまだこれから。
こちらの普通 新宮行きに乗車。
この列車に乗れば、和歌山県をほぼ走破です!
白浜駅です。
この駅近くの和歌山アドベンチャーワールドに向かう人達が数十人降りていきました。
当駅発着の特急も多く運行されていてアクセスに便利なので是非行ってみてくださいね。
パンダが待つ事なく見れますよ〜。
さあお次は、ソビエトを見ます。
見老津駅近くから、見えるらしいですけど、、
、、、え?ソビエト?
こいつは何を言っているんだ、ロシアが太平洋にあるとでも思っているのか?そもそもソ連はもうない、、と思った人は粛清。
ソビエトとは、無人島の名前です。
決して、大粛清が行われたりアメリカと核戦争になりかけた真っ赤な旗の社会主義国の事ではありません。
そもそもソビエトというのはロシア語で(農民の)評議会という意味があり、ソビエトとソビエト社会主義共和国連邦は違うんですよね
ソビエト、ほぼほぼ隠れていて分かりづらいですが、この一番左の島の後ろにある(と思われる)小さい岩がソビエトです。
うん、たぶんこの写真、ソビエトが写ってないかな。
まあそこはご愛嬌(^^;) どうせただの岩島だし
ところで、何故この岩島にソビエトという名前が付いたのでしょうか。
実は、その理由は分かっていないそうです。
個人的には「ロシアのように近いようで遠いから」説を唱えています。
とまあ、以上小ネタでした。
ん?ソビエトなのに小ネタ扱いなのは何故かって?うわちょっとなにをするやめr
紀伊半島、いや、本州の最南端の地である串本です。
紀伊半島一周まで後半分ですね。
ファッ?!あと半分?!
たまげたなぁ。体力的に持つか心配。
ふあぁあぁあぁ〜(あくび)
さあようやく着きました紀伊勝浦駅。
JR西日本の駅ですが、JR東海の特急南紀はここまで乗り入れます。
需要があるのかは知りませんが。
JR西日本とJR東海の境界駅、新宮駅はあともうすぐ、、!
もうすぐ、新宮です。
ワンマン列車なので運賃表の画面がとんでもないことになっていました。
見ての通り、画面が運賃表で埋まりそうです。
これ、始発の駅から普通の切符で乗ってきた人いたら運賃の支払いが面倒そうですね
そしてようやく、新宮に到着!
ここまでの道のりは、海がとにかく綺麗でしたね。
今までで一番車窓を撮ったと思います。
さあ残るはあと3分の1。
その前に、時間があるので新宮駅の周りを見てましょう、、
まず最初に、改札を出たら目に入ったのはこちら。
パンダをイメージした座席です。
新宮にパンダはいないのに、なぜか置いてありました。
和歌山アドベンチャーワールドのパンダから、特急くろしお号にパンダのデザインが入っていますがそれと関係があるのでしょうか。
よくわからないです。
駅舎はこんな感じ。鉄道は地球環境に優しいと書いてあります。
しかし、それは一斉にたくさんの人を運ぶとき一人あたりに消費するエネルギーが少ないからであり利用客が少なければ逆に環境に悪いのではないでしょうか。しかもディーゼルならなおさら(ry
皆さんも車より鉄道を使いましょう!(洗脳)
さて、駅構内に再度入りました。
左側はこれから乗るJR東海の313系電車、、じゃなくて、キハ25系(ディーゼル車)、右側はここまで来るのにお世話になったJR西日本の113系電車です。
さあここからが本当に大変になりそうです。
この多気行きの列車に乗るのですが、先述した通りこれはディーゼル車です。
そして席はロングシートで、これに3、4時間乗ります。
ディーゼル車+ロングシート、嫌な予感しかしないですね。
ええ、どう見ても疲労と眠気のフルコンボです。
本当にありがとうございました。\(^o^)/
出発進行!ズガガガガガガ(ディーゼルエンジンの音)
さあここからは人間耐久テスト!
というか、そろそろ体が慣れてきて席が柔らかければそれでいいという感じになってきました。末期です。
しばらくして着いたのは、大曽根浦駅。
大曽根(おおぞね、愛知県名古屋市)と大曽根浦(おおそねうら、三重県尾鷲市)、漢字一文字の違いでかなり距離が離れます。
利用者の数も大曽根浦が6人で大曽根が30000人と5000倍も差があります。
大曽根浦のつぎは、尾鷲駅です。
尾鷲は、年間降水量がかなり多いので雨がたくさん降って運休になったらどうしようかと思いましたが、無事晴れていたのでよかったです。
ここで運休になったら近鉄もないので詰みです。
この列車の終点の多気駅に着くまでは安心できない、、、
この旅、危険すぎる。
紀伊田辺〜新宮と違って、全く海が見えないのがちょっと残念です。
山を見るのもそれはそれで楽しいですが、やはりずっと見ているとボーッとしてしまいます。(訳: 飽きた)
停車駅が多い割にそれぞれの駅の間隔が長いから、だいぶ疲れてきたかも、、、
ふぁあぁあぁあぁあぁ〜(またあくび)
ついに、列車の終点 多気駅に到着しました。
以前、同じ車両(キハ25)に一度乗ったことはありますが、その時は寝てしまっていました。
今回は疲労がたまっていながらもなんとか景色を楽しみながら行けたのでよかったです。(大嘘)
もうすっかり夜です。
新宮駅で列車に乗ってから3時間ほど経っているので、時刻は19:30でした。
なるべく、行ったことのないところは明るいうちに行くようにしていますが、まあ多少はね?
では、最後に快速みえに乗って名古屋まで行ってしまいましょう。
「えーっ、亀山経由で普通列車で行けよ」と思った方、すいません。
それだと日を越してしまうんです、、(泣)
快速みえは、快速なので18きっぷでの乗車は可能ですが、途中伊勢鉄道線でショートカットするので510円追加で払う必要があります。
なるべく低予算でいきたいのは山々ですが、仕方ないですね。
つべこべ言わずここは課金していきましょう。
1時間半後、名古屋に無事到着。
すごい呆気なく終わってるのは、爆睡していたからではなく夜の快速列車からは暗闇に光の線が流れている写真しか撮れなかったからです。(これは本当)
いやー、名古屋に戻ってきましたね。(無理やり 終わった感を出す)
なんかこう、線路が名古屋、大阪、和歌山、御坊、紀伊田辺、新宮、多気、名古屋と全部繋がっているのを実感すると、感動します。
そして、紀伊半島を日帰りでぐるっと一周するというのは、あまり多くの人が試した事ではありません。そんな旅を私は成し遂げた。少し自分を褒めたいです。
紀伊半島一周は過酷ですが、綺麗な景色や沿線の面白いものがたくさんあって楽しかったです。ブログのネタに困らなくて良いし
ぜひ、「俺は乗り鉄ガチ勢だっ!!」という人はチャレンジしてください。
まあ、日帰りはやめた方がいいと一応忠告をしておきます。
次の日12時間ぐらい寝込むかもしれません。(経験者は語る)
とまあ、今回はここまでとさせていただきます。
ありがとうございました。
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